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これからくる物流のAI化のために

WMSやらが出てきて物流がIT化されていく!
と業界がザワザワしはじめたのがもう20年くらい前。

作業機械をITでつなげ集中的に管理する。
時間、作業数量などはデータ化され短期、長期的な統計情報から
さらなる改善のための施策を練る。

昔ならばパソコンの前に座ってなにやら作業する、
こんな作業は物流業界では『仕事してない』『手を動かせ』みたいに見られていたのがうそのよう。

IT化が進む物流業界の次の展開は当然
 AI化
でしょう。

これは、
 これまでの作業パターンを分析
 今回の作業仕様に照らし合わせ
 一番早く、安全な作業手順を導き出す。
 そして、各種センサーを使って自分で作業を進めていく。
というような方向性の進化。

物流にIT化の波が来たとき以上の衝撃でAI化が進んでいく事が予想されます。

なぜなら、、、、

IT化は作業のキャパシティーを広げた、いわば大規模案件を効率よく進める事に役立った。
AI化は規模の大小を問わず作業をする人から機械へ転換していく。
その為、IT化の適応企業は比較的大きな物流業社なのに対してAI化は中小も含まれる。
それゆえ、AI導入のコストさえ下がれば爆発的に普及し、導入企業と未導入企業では
品質、コスト両面において開きが出てしまう。

乗り遅れは即破滅につながるのがAI化の波だ。

では、AI化の波に乗り遅れないためにはどうすればよいか。

それは大きくわけて二つある。

1つめ
世の中の動向をみること。
必ずどこかで導入コストが劇的におちる。
思い出して欲しい、10年前までWMSは導入できるのは一部の大きな物流会社に限られていた。
今では、たとえ個人のEC事業者であっても導入が可能なくらいにコストが下がり手軽になってきている。
AIも同じ事が起こる可能性は決して低くない。

また、導入助成金などが投入される可能性もある。
物流業界を発端にした全体的な人手不足。
数年前から言われ続けていた少子高齢化による労働力不足の懸念が物流業界から具現化しただけだが
深刻な問題として誰もが知る事になった。

さらに、EC出荷の激増による宅配個数の増加。

人を増やすか、効率化するか、の打開策しか残っていないのが今の社会の状況である。

この事から、AI化導入による物流の改善については助成金が支給される可能性が無いわけではない。

以上の事により世の中の動向をしっかり見極める事が重要になる


2つめ
AIを導入すれば全てハッピーになる、と思ってはいまいか?
導入直後のAIは生まれたての赤ん坊と同じ。
一人前に仕事をする為には、学習が必要なのである。

学習する為には、これまでの作業データが必要になる。

AIを導入する、と決定してから作業データを集めたのでは情報が少ない為に遅すぎる

AI導入するかどうかはまだわからないにしても、今から作業データを収集して備える事はできる。

物流ABCを使った作業データを保持して備える。



現実的にAI化はまだ先だ。
ただし、先とは言え10年も先という可能性は低い
遅くとも5年のうちには今のWMSの普及率ぐらいは一般化するだろう。

この波に乗らないと即店じまいとなる。
逆に考えると飛躍のチャンスともなる。

目前に迫った転換期に十分な備えをしチャンスをものにしてもらいたい。