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物流の業界人に求められる最低限のモラルとその測り方

物流業に携わる人には、モラルが求められる。
機械化が進んだ作業場でも同じだ。

個人視点で見れば、得意先または自社から仕事を受けているのであるが
その仕事を遂行する上で物流に携わる人は様々な悪魔の誘惑があるのである。


■悪魔の誘惑
・品物の窃盗
 これから届ける物を扱うわけで、扱う物は決して不用品ではない。
 時には高価な物もあり、ある特定の層に高価で取引されるものもある。
 そのような物を扱うので、「自分の物にしてしまおう」という悪魔の誘惑がある

・情報公開
 物流の現場では実に様々な物を扱う。
 時には、「公開前」の超機密情報を含んだものもある。
 発表前のキャンペーン、そもそも発表に使用する説明ツール。
 インサイダーにつながる物すら存在することもある。
 物流作業者はこのような情報を当然目にするわけで、誰かに話したい誘惑がある

・ルール無視で楽な作業方法を選ぶ
 物流作業工程でのルールは様々ある。
 それは、作業者から見ると「手間」以外の何物でもないこともあるが
 『事故防止』につながっていたり、『後工程の効率化』になっていたりする。
 ここでも、ルールを無視して楽に仕事を流したい誘惑がある

・ルールは守っても亀作業
 ルールを守り、手順通りに作業を行っても、亀のように遅い作業をして楽したい誘惑がある

これらの誘惑は何も作業者に限った事ではなく、営業も含めて発生しうる誘惑である。


■悪魔の誘惑に負けると
良くてその会社をクビ、悪くすると刑事事件に発展する。
社会的地位を失う事態になることは容易に想像できると思う。

■物流に携わる人が最低限守るべきモラルの指標

簡単にその人のモラルを測る指標がある
徒歩通勤に限定されるがそれは、

 誰もいない赤信号の交差点で信号を守るかどうか


これだけで色々な面がわかってくる
・信号を守る、というのは物流業界の人間としては当然の行為。
 これを守れない人は物流への意識が低い
・作業場のルールを守ることは、結局『誰も見ていないところでもルールを守る意識』に似ている。
 自分でルールを自覚し、守ることができないと物流作業場のルールも守ることはできな

 

あなたの会社はどうだろうか。
仕事が終わり、帰宅時近くの交通量が少ない交差点で見てみるといいと思う。
結構な人数が信号無視をしている。
また、徒歩通勤でない場合や丁度いい交差点がないときは
構内で歩く通路を片側通行にするや、徒歩侵入禁止エリアを設けるなどでも測ることができる。

いくら普段誠意のある態度をとっている社員でも、
こういうところでモラルを守るかどうかがわかるはずだ。